ガラスにウランを混ぜることで独特な色彩を表現するウランガラス。
極微量のウランを着色剤として加えたガラスです。
ウランが原子力に利用される1940年代以前にウランを使用した各種ガラス製品がヨーロッパおよび米国で大量に製造されていました。
現在では民間でウランを扱うことが難しく、とても希少なものです。
※現在もアメリカやチェコではわずかな量のウランガラス製品が作られていますが収集家向けに製造されているにすぎず、なかなか流通していません。
ウランと聞くと人体に影響はないの?と少し不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
含有量0.1%とごく微量なので被爆等など人体への影響はありません。
最初にウランガラスを発明したボヘミア地方は現在のチェコ西部にあたり、チェコではとくに盛んに生産されていました。
チェコからやってくるガラスボタンを扱っていると図らずしもウランガラスに出会うことがあります。
絶妙な黄緑色を含んだ深みのある色のガラスボタン。
もしやと思ってブラックライト(紫外線)を当てると蛍光黄緑色に美しく光ります。
KOLBENOVAで扱っているヴィンテージのガラスボタンでもいくつか発見。
ブラックライトを当てるとこんなに光るのですが、そもそも紫外線で色が変わるという特徴に気づいたのは後々のことなのだそう。
始めは本当にただの着色の為、絶妙な黄緑混ざりの色を表現するための材料がウランだった。ということだったようです。
そんな珍しいウランガラス。
お手にしましたらぜひ紫外線の元で色の変化とその輝きを楽しんでみてくださいね。
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